KOM

器用ビンボーな自分からの脱却

考える技術・書く技術[入門]

f:id:koneeeey:20150526013602j:plain

 

日本語のおよそ8割の文章には主語が含まれていない。

そのため論理思考に苦手意識を持つ人がいるのにはこうした背景がある。

 

今回は読んだ本書では、いかにして日本人が、

よりわかりやすく・論理的に文章を書くべきかのポイントをまとめたものだ。

 

以下に本書で出てくるキーポイントをまとめておく。

  • OPQ分析

  • ピラミッド構造

これらのキーポイントに従い、考えるプロセス・書くプロセスを分けて進めていくことで、

より論理的、かつ分かりやすい文章を書くことができる。

 

それでは各ポイントについて説明していこう。

 

 

 

1. OPQ分析

 

f:id:koneeeey:20150526013851p:plain

 

 

文章を書くときに注意しなければならないのは、文章を読むのは自分ではないということだ。

あくまでも読み手にわかりやすい文章を書くことが、私たちがしなければいけないことである。

 

そのためにポイントとなるのがOPQ分析だ。

 

O: Objective(望ましい状況)

P: Problem(問題)

Q: Question(読み手の疑問)

 

これらを考え、読み手の疑問に最善の答えを提示することが、より良い文章を書くためのポイントだ!

 

 

 

2.ピラミッド構造

 

f:id:koneeeey:20150526013855j:plain

 

次のポイントは、OPQ分析によって明らかとなった答えに対して、

より相手にわかりやすく伝えるためのポイントだ。

 

・一番伝えたい結論は何か

・なぜそのような結論が導き出せるのか

・その根拠はなにか

 

といった読み手の疑問に、論理的にかつわかりやすく伝えるために、

ピラミッド構造は強力なツールとなる。

 

このピラミッドを見ることで、結論となることが一目でわかり、

かつそれらがピラミッド構造になっているため、その根拠の確認やブラッシュアップが容易になる。

 

 

 

このピラミッド構造を作成する際に、二つの作成方法がある。

 

帰納法:特定事象(前提)から要約(結論)を導き出す方法

演繹法:一般的に正しいと判断されること(前提)から、妥当と思われる結論を導く方法

 

である。

 

ビジネスの場においては、ほとんどが帰納法が用いられる。

このとき注意すべき点は、必ずしもトップダウンボトムアップの構造になっているわけではなく、

それらを反復することで、結論をより強固なものにしていくことが大切ということである。

 

 

 

 

以上のキーポイントから、文章を考えるポイントがつかめただろうか。

 

この後に実際に、文章を記述していくことになるのだが、

記述する際はこれらのポイントをずらさないように書くことを心がけることが最も重要である。

 

書くプロセスにもポイントはいくらかあるのだが、

今回は考えるプロセスをメインにまとめさせてもらった。

 

今後はこれらのポイントをしっかりと意識しながら文章構造を考えることで、

より伝わりやすく、論理的な文章を心がけていこうと思う。

 

是非これを読んでくださったあなたも、挑戦してみてほしい。